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サンゴ礁と人との関わりを考えるツアー報告2

サンゴ礁と人との関わりを考えるツアー報告

第2日目-ジュゴンが暮らす海へ

2日目は沖縄本島北部、東海岸に位置する大浦湾(名護市)まで足をのばしました。この大浦湾をはじめ周辺の沿岸は特にジュゴンの目撃例が多いところです。もしかしたらジュゴンに会えるかも?そんなことをちょっぴり期待しながら一行を乗せた車は最初の目的地、大浦湾上流のマングローブ林を目指しました。

大浦湾に流入する大浦川の河口部にはマングローブが群生しています。マングローブに代表される汽水域というエリアは、海と陸の境界部分にあたります。私達は、いわばサンゴ礁のはじまりの部分ともいえる汽水域にはどんな動植物が暮らしているのかを観察しにいきました。山があり川があるという普通の風景ですが・・・なにかとても懐かしく感じました。
※[大浦のマングローブ林]は名護市によって天然記念物に指定されています。

川に足を浸すと心地よい清涼感に包まれました。子どもの頃はこんなして遊んだなぁと思いつつ、そっと岩を返すと小さなカニさんが現れました。同行して頂いたカニ博士の藤田先生によると、上のカニはヒライソモドキの仲間だそうです。この場所(感潮域という)には、カワスナガニという沖縄県のレッドデータブックで純絶滅危惧になっているカニなどが多数棲んでいるそうです。

さあいよいよ、大浦湾の海中の様子を確かめに出発です!この日も天気に恵まれ最高の海日和でした。たくさん日焼けもしましたね〜。

まずは湾の奥(河口部に近い)の海中の様子をスノーケリングで見てみました。連日の晴天に恵まれたために、この日の透明度は抜群!といっても海底は泥地(シルト)なので「透明度が良い!」といっても10mくらいでした・・・

でも見てください!泥地の海にも生き物はたくさんいるんです!船長さんに案内してもらった「クマノミ城」には数十匹のハマクマノミが群れていました!砂辺のクマノミ山よりも多いかも?!

ボートの上ではすぐに生き物講座が始まります。同行して頂いた中野先生が手にしているのは、キュウリイシというサンゴの仲間。泥地でも生きていける理由やサンゴの生態をとってもわかり易く解説して頂きました!

さあ、今度は海草藻場のポイントへ移動です。米軍施設「キャンプシュワブ」がある辺野古崎(写真)を回り、海草藻場を目指します。大浦湾周辺の海草藻場は辺野古崎の南側に群生していますが、この辺り一帯は現在普天間基地の移設先とされています。このままでは、全てが米軍施設となってしまうのです。

ボートからエントリーすると一面に草原が広がっていました!白い砂地に広がる海草は強い太陽光を浴びてキラキラと輝いており、ここは海中なのか?と錯覚してしまうほどの不思議な光景でした。

ブイの上ではみんなで海草を持ち寄って種類の同定にトライしました。この海域で見られる海草は全部で7種。よく似た海草も多いことから、これらを見分けるには葉っぱの形状だけではなく、地下茎の様子もしっかり確認しないといけません。これがなかなか難しいんですよね〜。
他には普段はあまり見ないコブヒトデがたくさんいたり、なによりみんなが夢中になったのは天然モズクの採取&味見でしょうか・・・やっぱり「食」は大切ですよね。

おーっと!さすが中野先生!「ジュゴンのはみあと」(らしきもの)を発見です!少し古いもののようで、ぱっと見ではほとんどわかりませんでしたが・・・いやいやよーく見ると一定の幅で刈り取られたような短い海草のライン(はみあと)が見えてくるじゃないですか!ジュゴンはやっぱりこの海で暮らしているんですね〜。

この日案内して頂いた船長さん。気持ち良さそう。

そろそろおなかもすいてきました!今日は天気も良いので、平島という離れ小島(写真)に上陸してランチにしました!無人島の砂浜で食べる健美弁当は最高でしたね。

無人島に上陸するとなぜか血が騒ぎます。お昼休憩といえどのんびりしてはいられません。希少種のヤドカリを探す藤田先生と私(山岸)&けいごで、大きな洞穴のようなところに潜入すると・・・・ようやく1人が入れるくらいの大きさの穴が、どうも奥へと続いています。何も考えずに奥へ奥へと進むと、なななんとっ!海に出ちゃいました。これには一同大興奮!そのまま泳いでみんなのいる砂浜に戻り、みんなで洞窟探検をはじめました。

さすがサンゴ礁の先生達。予定にはなかった洞窟探検でもさっそく洞内の様子を解説して頂きました。鍾乳洞の特徴である石筍なども見られ、この洞窟もサンゴ礁と深い関わりを持つことがわかりました。

おおっと!こんなところに(洞窟の天井の窪み)ウミヘビが!海で見ると平気なのになぜか陸だと緊張してしまいますね。ヒロオウミヘビと思われるウミヘビですが、図鑑によると「7〜11月頃に上陸して海岸の洞穴内で2〜6個ほどの卵を産卵する」そうです。もしかしたら産卵していたのかもしれませんね〜。

平島を出発し、「じゅごんの見える丘」に移動しました。こんなに心地よい景色があるのでしょうか!最高の眺めです。もしかしたらこんな美しい海が基地になってしまうなんて・・・難しい理屈をどうのこうの言うつもりはありませんが、純粋にこの風景の中に基地はそぐわないと思いました。

おっ!ジュゴン?そんな、そうそういるわけ無いよ〜と言いつつも、双眼鏡を覗く眼は真剣そのもの。大浦湾を一望できるこの丘からは、山から海(外洋)へと続く間に存在する様々なサンゴ礁の様子を確認することができました。全ての地形・地質にはそうなった理由があり、これを変えることは本来あってはならないことなのかもしれませんね。

ふぅーーー、ひと休み。

最高の海をバックにみんなでパチリ!これにて2日目のプログラムは終了!
夜は知る人ぞ知る!「大木海産物店」で、おいしいサンゴ礁の恵みをみんなで頂きました!サンゴ礁のおかげで、ミーバイの刺身もイカ墨汁もタコとティラジャーの味噌炒めもビタローのにんにくバター焼きも・・・(あとなんだっけ?)おいしく食べられるんですね。!(^^)!
(1日目に戻る)(3日目に続く)