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サンゴ礁と人との関わりを考えるツアー報告3

サンゴ礁と人との関わりを考えるツアー報告

第3日目-サンゴ礁生物のゆりかご−干潟へ

3日目は泡瀬干潟(沖縄市)に向かいました。12万人もの人口を要する沖縄市。同市の沿岸部は埋立てや護岸によって、その多くが改変されています。そして今もなお、干潟の埋立て工事が粛々と進められています。開発が進行する干潟にも多く生き物が暮らしています。ゆっくりと干潟を歩きながら、生き物たちの暮らしぶり、サンゴ礁における干潟の役割などを知るしっかりと確かめることができました。

さあ、干潟歩きの始まりです。3日目も快晴!こんな日の干潟歩きには帽子などの日除け対策&水分補給がとっても大切ですね。

干潟歩きでは、実際に生き物にふれたり、ルーペを使ったりしながらゆっくりと観察できるのが魅力です。先生達の解説にも力が入ります!

ジャーン!まずはコメツキガニの登場です。ツンと飛び出した両目がなんともかわいいカニですね。砂地に住んでいるので、体も砂模様になっています。

なにやら地面の色が変わっています(写真の左右で)。よーく見ると色が濃くなっているところは少し盛り上がっているようです。藤田先生によると、これはここに暮らす生き物の仕業だそうです。うーん、なにがいるのかな?

おおっ!いました。ミナミコメツキガニです!ミナミコメツキガニはこうした干潟で大集団で暮らしています。潮が引くと砂の中から姿を現わして餌を食べ始めます。砂をはさみで口に運び、有機物を濾し取って食べます。濾し取ったあとの砂は団子状にして干潟の上に残されます。地面の盛り上がりは彼らが残した砂団子だったのです!彼らは毎日のように干潟を耕しているのです。こうした行動は干潟の浄化にも一役買っているそうです。えらいぞ!

前からみるとこーんな感じ。まん丸の体型はとっても愛嬌がありますね!

さらに砂地でよーく眼を凝らしてみると、こんなに小さなミナミコメツキガニの子どもにも出会えます!小さいですね〜、足も細いですね〜。

参加者のみなさんの眼も慣れてきました!前方にミナミコメツキガニの大群がいます!・・・が、実はこのミナミコメツキガニの大群をゆっくり観察することは至難の業なのです。なぜなら、私達が近づくと素早く回転しながらさーっと砂に潜ってしまうのです!でも大丈夫!こちらにはカニ博士の秘策があるのです!

ほーら見てください!大漁です!!(って食べる訳ではありませんが・・・)みんなで童心に返って干潟遊びを楽しみました。

干潮時でも干上がらない干潟の縁を歩くと、また違った生物層が見られます。

こうしたところには海草藻場もあったりします。昨日、大浦湾で見た海草とは少し違った種類のようですね。

おやおや?赤い小さな斑点が特徴のコモンガニが砂地に隠れていました。甲羅の左右にあるトゲが特徴的ですね。砂浜などで良く見かけたことのある甲羅でしたが、彼らのものだったんですね。

近くにいた小さな個体と並んでもらってハイチーズ。彼らは仲良くズブズブと砂の中に埋まっていきました。

今度はソデカラッパの登場です。よく見て下さい!左右のハサミの形状が違います。藤田先生によると、カラッパの仲間は貝を捕食し、右側のハサミを缶切りのように使って貝をキレイに割り開けて中身を食べるそうです!おおー君はそんなに器用だったのか!

そろそろ干潟歩きも終盤に差し掛かった頃に、ツアーの取材に来て頂いたFM沖縄の中村一枝さんと合流しました。本当に暑い中、ありがとうございました。参加者のみなさんにもインタビューがあり、翌日の放送ではみなさんの感想も含めて放送して頂きました。こうした放送を通じて、沖縄に暮らしている1人でも多くの方が、身近にあるサンゴ礁について関心を持って頂けたらといいなぁと思っています。

泡瀬干潟から少し移動して、対岸の与勝半島にある勝連城跡を訪れました。かつてこの辺り一帯を支配し、栄華を誇った勇将・阿麻和利の居城。さすがに美しいですね。

城壁の石垣も整然と積まれ、かつての築城技術の高さを伺わせます。ううむ、でも長い階段は2時間の干潟歩きの後にはこたえました・・・ふー

やっと頂上に到着です!沖縄本島を一望できるような景観が広がっています!ここからの眺めもまた最高でしたね。さきほど歩いてきた泡瀬干潟の全景も良く確認できます。干潟のすぐ横では、着々と工事が進められていました。しかしながら、特別自由貿易地区とされている大規模な埋立地(写真右側)が全く利用されていないのには驚きでした。「まだ他にも土地が必要なのでしょうか?」参加者の中から率直な疑問の声が聞かれました。

世界遺産!勝連城跡の上で記念撮影!3日間大変お疲れ様でした。
最後に参加者のみなさまから頂いた感想を掲載させて頂きます。「サンゴ礁と人との関わりを考えるツアー」は、またグレードアップして催行したいと考えております。ご期待下さい!!
  • 改めて自然の多様性と様々な生態のあり方を、実際に見せて頂いて充実した三日間でした。企画・教育された皆様に感謝、多謝!
  • ジュゴンの藻場、泡瀬干潟等、以前から行ってみたかったポイントでした。人が生かされている環境全体のガイドは百聞は一見にしかず。遊びながら楽しめた良い機会で、座学だけでなく、体験学習は大切だと再認識しました。こんな企画はブルートライ以外ではあり得ないと思います!ありがとうございました。
  • 「サンゴ礁と人との関わり」について話を聞いたり、水中、船上、干潟でいろいろ教えて頂き、海の見方が変わった気がします。今回のツアーに参加できて本当に良かったです。ありがとうございました!
  • サンゴ礁と人間が密接に関わるこの島について、1方向からでなくさまざまな角度から「見て、考える」事の大切さを学びました。ありがとうございます。
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